株式会社シー・エム・ティでございます。

今回のテーマは「粉砕容器の容量について」です。



弊社の高速振動試料粉砕機(以下、粉砕機)に取り付ける粉砕容器に入る試料の容量は以下の通りです。
TI-100型・・・10ml
TI-200型・・・50ml
TI-300型・・・100ml、150ml、200ml、250ml

※単位は重量「g(グラム)」ではなく、
体積「ml(ミリリットル)」となります。




それぞれの容器に設定された試料の量と、専用ロッドを入れて使用する事で
効率良く粉砕出来るように設計されておりますので、
多すぎても、少なすぎても正常な粉砕結果が得られない場合がございます。

例えばTI-100型の10ml容器の場合、
10mlよりも多い場合は容器内でのロッドの動きが制限され、粉砕されにくくなってしまいます。

逆に10mlよりも少ない場合は粉砕容器の内側とロッドが直接接触する箇所が多くなってしまう為、
コンタミ(不純物)が多くなってしまいますし、
場合によっては容器やロッドの破損に繋がる恐れがあります。
更に熱伝導率が低いステンレス容器の場合は、熱がこもりやすく、
ゴムパッキンを固定する接着剤を溶かしてしまい、ゴムパッキンがずれて試料漏れが
起きる恐れもございます。

まとめ

試料が多い場合
・・・試料が粉砕されにくい
試料が少ない場合
・・・コンタミ(不純物)の増加
   粉砕容器/ロッドの破損の恐れ
   ゴムパッキンの接着剤が溶けてズレてしまう事による試料漏れ
試料が適切な場合
・・・効率の良い粉砕が出来る

弊社の粉砕機をご使用いただく際は、
必ず試料の投入量を守ってご使用いただきますようお願い申し上げます。
次回もご覧いただければ幸いです。