試料粉砕機の容器装着部点検ガイド 〜止め金具破損を防ぐために〜

試料粉砕機の容器止め金具が頻繁に破損する場合、その原因をしっかりと把握し、適切な点検・メンテナンスを行うことが重要です。
本記事では、容器装着部の点検ポイントと、破損を防ぐための対策について解説します😊
定期的なメンテナンスが、機器の寿命を延ばし、安定した試験・研究環境を維持する鍵となります。ぜひ参考にしてみてください❗

1. 本体の状態をチェック

日頃のメンテナンスをしっかり行うことで、各部品の摩耗や劣化を防ぎ、不具合を未然に回避できます。
本体や容器の状態を確認する際は、シリアル番号を控えておくと、メーカー問い合わせ時にスムーズに対応できます。

2. 皿バネの役割とチェックポイント

皿バネは、容器を安定して保持し、僅かな空回りを防ぐ重要な役割を担っています。

お客様が直接目視することはできませんが、経年劣化により 「容器のクランプ力が低下してきた」「粉砕結果にバラつきが出てきた」 と感じた際は、点検のタイミングです。


3. ポット座ゴム板の摩耗チェック

容器装着部の前後にあるゴム板は、使用頻度に応じて摩耗し、亀裂が入ったり薄くなったりします。



4. 容器用ゴムパッキンのチェック

ゴムパッキンもゴム板と同様に使用頻度に応じて摩耗し、亀裂が入ったり薄くなったりします。



上記2~3のような状態が続くと、正常な振動ができず、止め金具への負担が増加し、破損の原因となる可能性があります。

破損が頻発する場合は、皿バネの劣化が影響している可能性があるため、ポット座ゴム板・容器用ゴムパッキンも併せて早めの交換をご検討ください。

交換時の注意点

✔ ゴムパッキンやゴム板を交換する際は、粘着のりをきれいに取り除き、新しいものをしっかり貼り付けましょう。
✔ 止め金具は付属のネジで取り付けますが、確実に締め付けることが重要です。ネジが緩んだまま使用すると、数回の使用で部品のねじれが発生し、破損につながることがあります。

試料粉砕機を長持ちさせるために

本体は高速回転による強い振動や振幅が発生するため、装着された粉砕容器や内部のロッドが影響を受けます。
安定した微粉砕を維持するためにも、日頃から的確なメンテナンスを心がけ、不具合を減らして長く活用しましょう😌

それでは次回の投稿もよろしくお願いします。

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